2018年 関西学院大学広告研究会は創設90年復活60年を迎えます。それを記念し広告研究会現役部員と卒業生の広弦会が一つとなり、一年間をかけて様々な活動を行います。
メイン企画とも言える現役部員が社会で大きく活躍されたり、広告研究会の歴史で大きな節目に関わりを持たれたOBOGの方々に直接お会いして当時のエピソードを語っていただく「90/60記念 OBOG訪問~広告研究会×広弦会 繋がる思い~」を今年度6名の方々のご協力のもと行っていきます。
記念すべき第一弾は株式会社 JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一さんを訪問させて頂きました。
米田 英一さん S53卒
<広告研究会時代>
- グループで関西初の電通賞獲得
- 日本学生広告連盟設立
- プレ大学祭 実行委員長
- 目標は”広告研究で日本一になりたい”
<卒業後~現在>
- S53 学校情報誌、進学ガイドブックを手掛けるJSコーポレーション設立
- 上場企業またはそれに準ずる経営者のみで構成される関学経済人会にも所属
~取材の様子~
3月10日 JSコーポレーション 本社 梅田センタービルにて取材を行わせて頂きました。
現役部員からは担当者のOBOG連絡委員 松本を含めた三名での訪問。全員が企業のオフィス、ましてや社長室に伺うなど初めてであり緊張と慣れないスーツ姿で株式会社JSコーポレーションを訪問させて頂きました。
社長室に案内していただき慣れない名刺交換を終えて緊張であまり言葉が出ない現役部員に緊張をほぐすために当時の思い出やエピソードを笑いを交えて語って頂き、徐々に現役部員からも様々なお話させて頂きました。今とは大きく違う広告研究会の活動の規模の大きさやそれを実現へと導いた熱い志しに多くのことを勉強させて頂きました。
~取材内容~
一度きりの人生 悔いないように生きたい
その言葉を軸に始まった米田さんへのOBOG訪問。企業の経営者、企業家と現役部員にとっては身近な存在ではありませんが実際にお会いして、お話を伺うと学生時代「楽しさ、ワクワクすること」から”日本一”を目指したと語ってくださる米田さんに楽しさを求め活動することに共感を覚えると共にそのための苦労を乗り越えたことや果てしないその思いに偉大な先輩の力強さと私たち現役部員も頑張ねばと感じました。
取材のやり取り
現役生「広告研究会当時、電通賞獲得されたと伺いました。その時のことを聞かせてください。」
米田さん「当時、自分から電通賞を獲得したいと思い、自分がまず率先して動きました。」
現役生「具体的にはどのような活動をなされたのでしょうか。」
米田さん「過去の電通賞受賞作をグループのみんなに見せて、私たちならできる!とみんなの士気を向上させてみんなで行動しました。」
現役生 「今の広告研究会にもグループでの活動は必須で米田さんの行動、リーダーとしての在り方はとても勉強になりました。ありがとうございます。」
現役生「米田さんはほかにも学生時代に関西学生広告連盟理事長を務め日本学生広告連盟を設立されたそうですね。」
米田さん「私が2,3年生の頃、広告研究する学生で一番になるため関西、関東の多くの大学共に立ち上げました。」
現役生「今、私たちは関西学生広告連盟という立命館大学や関西大学、近畿大学と年に数回交流を深めているのですが米田さんがそのきっかけを作り、今なお続いていることに驚きました。当時はどのような活動をしていたのでしょうか。」
米田さん「博報堂の依頼で外車ショーのアルバイトをたった4日で200人集めたりしました。」
現役生「4日で200人?!少々無理があったのでは?」
米田さん「体育会系に応援を頼みました。彼らの統率がとれた動きに博報堂の方々も満足しておられました。広研はサボりが目立つと言われてしまいましたがね。」
現役生「なるほど(笑)ほかには何か苦労事などはありませんでしたか。」
米田さん「後援を毎日新聞社さんがしてくれていたのですが降りられてしまい、読売新聞に変えたり、日本学生広告連盟ですので東京に車で行くこともありました。交代で運転しましたが大変疲れました。」
現役生「日本中の大学生となると交流が大変ですが大学生で日本を巡り関わりが持てるのは大変有意義で羨ましく思います。」
現役生「米田さんは学生時代から数多くの企業と関わり持たれてきたようですね。」
米田さん「活動が大きくなるにつれ企業の応援は必要なものでした。プレ大学祭を開くために何十回も打ち合わせをダイエーと行いました。しかし、その後間に入った企業のせいで企画が断れたのはとてもショックでした。」
現役生「私たちも活動の上で企業から広告協賛を頂くために日々営業の活動をしているのですが皆苦手なのですが何かアドバイスを頂けないでしょうか。」
米田さん「私も駅の看板の飛び込み営業をしていました。」
現役生「飛び込み営業ですか?断られたらどうしようなどの不安が大きかったのでは?」
米田さん「私は営業のためにスーツを作ってくれた両親を喜ばせたくて失敗しても早く次の営業先に行くという気持ちでした。」
現役生「私たち現役部員は断られて何か言われたらどうしようと不安が大きく営業の結果が良くないのですが、誰かのために、やりたいことのために頑張るという米田さんの思いの強さに改めて学ばせて頂きました。ありがとうございました。」
現役生「それでは最後に現役の広告研究会部員に一言お願いします。」
米田さん「私はその時代の部員が好きに自由に活動して欲しいです。また、広告研究会に在籍している理由も楽しみたい人、広告研究をしたい人と自由だと思います。卒業生である私から意見はありません。皆さんこれからも頑張ってください。」
現役生「米田さん、ありがとうございました。」
~広告研究会との付き合い~
広告研究会は米田さんにとって広告をもっと好きにし、一生広告の仕事にすること決意させました。電通、博報堂と広告全体の日本一ではなく学校の広告の一番としてJSコーポレーションを設立なさったそうです。
米田さんの後輩にあたる広告研究会の方もJSコーポレーションで活躍されています。
また現役部員が自分たちの好きなように、それぞれの目的のために活動して欲しいと応援して現役部員が発行するフリーペーパ”Siesta”にも広告協賛もして頂きました。ありがとうございました。
(株式会社 JSコーポレーション 本社 梅田センタービル 左から小原 米田さん 松本 村上)
米田英一さん 初めての企画であるOBOG訪問にご協力頂き誠にありがとうございました。
この取材の記事は夏に発行されるフリーペーパ”Siesta”にも掲載させて頂く予定です。
今後とも皆様のご支援賜りますようお願い申し上げます。
90/60 現役担当 第59代 OBOG連絡委員 松本昇悟